八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)



八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)
八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)

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江戸時代がよく分かる

 普通の時代小説は、なんか虚構の世界であるということがはっきりしていて、
江戸時代なら、江戸時代の「世の中」、社会の様子が、真実に照らして正確に
描かれているわけではない。読者も、それを承知で読んでいる。

 ところが、佐藤雅美先生のこの作品、
このシリーズでは、そうではない。

 江戸時代の様子がよく分かる。
ほう、そうだったのか、という具合に、分かるのだ。
まるで法学部の「日本法制史」の講義を聴くようなくだりさえある。

ラストはびっくりしました

連作短編8篇です。
佐藤雅美さんの文章が自然で読みやすいです。
出だしの「拐かされた女」からぐいっと引き込まれます。
主人公の桑山十兵衛がお役目の八州周りの廻村を終え、江戸に戻ってくるところから話が始まります。

1回の廻村の期間が、四、五十日で、江戸に戻ってきて一休みしては、また廻村に出て行って無宿者などの悪人を捕まえに出かけていきます。

この八州周りのお役目がためになかなか会えない娘と、亡き妻についての話が、全編を通じていい感じに絡まってきます。

クライマックスは、ちょっと「え!」とびっくりしてしまいました。
クライマックスの好き好きは人によって完全に分かれるところだと思います。

びっくりしたい人は解説は読まないほうがいいです。ネタばれの筋が書いてあるので。
シリーズ第一作 文句なしに面白い

 八州廻りという関八州の警官のような仕事をする桑山十兵衛が主人公。

 下級武士という悲哀がありながらも、関東をかけめぐる主人公の事件解決の姿は面白い。

 読んでそんなしです、時間があっというまに過ぎますよ。



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